プリンセス プリンシパル感想日記

Princess Principalについて書いてますのでよろしくお願いします。

カサブランカへの旅立ち

行動力6 WAVE4 推奨Lv10 青

 「それじゃあ私たちが留守のあいだいろいろと頼んだぞ。新入りも病院生活が長引いて暇だろうから、たまには様子を見にいってやってくれよ」とドロシーは言った。クリスは「了解。こっちのことは僕らにまかせて」と言った。「うむ。年が明けたばかりじゃが、カサブランカは過ごしやすい気候だという。プリンスセスが療養するには良い場所だろう」とちせ。「ちせ殿、おみやげをよろしくでござる。拙者、甘味がいいでござるよ!」と如月。「日持ちするものがあるかは知らぬが一応覚えておこう」とちせは快諾した。「そういえばソフィさんは来ていないんですね」とソフィを探すベアトリスに「ええ。新作の開発が忙しいってここ数日、部屋にこもりっきりで」とステファニーが答えた。「あの人、よっぽど発明が好きなんですね。一人部屋なのをいいことに機械を持ち込んで、自分の部屋を工房化していましたし」とベアトリス。「…そうね。ソフィは発明のためにスパイになったくらいだもの」とステファニー。ベアトリスは「そこまでいくと発明が好きというより発明の虫ですね」と言った。「ふふ、言えてるかも」とステファニーは笑って言った。「秋のドックショーのときも、こんなところにいるより帰って研究したいって言ってました」とベアトリス。「ああ…。なんかごめんなさいね」とステファニー。「いえ、あれはあれで楽しかったですし」とベアトリスは言った。そこへドロシーが「ソフィも一見とっつきにくそうだけど扱い方されわかれば案外つきあいやすいぞ。どっかの誰かさんみたいに?」とアンジェのほうを向いた。「…こっちを見る意味がわからないわ。そんなことより、そろそろ船が出るから乗船手続きに向かいましょう」とアンジェ。「みなさん、お見送りありがとうございます。それでは行ってきますね」とプリンスセスは言った。「はい、お気をつけて」とステファニー。

 「…うーん。僕らもチームプリンシパルについて行かなくてよかったのかな?」とクリス。「プリンスセスの右足、歩けるようになったとはいえまだ完治していないもの。今のうちは下手な行動も起こさないという判断なんじゃないかしら」とステファニー。「つまり僕らの監視任務は一旦休憩ってことかな」とクリス。「あーあ。拙者もかさぶらんかに行きたかったでござる。ばかんすであばんちゅーるなひととき、過ごしたかったでござるよ!」と如月は残念がる。「…如月ちゃん、意味わからずに言ってるでしょ、それ」とクリス。「さて、私たちも帰りましょう。しばらくお役御免になったんだし、ソフィにドックショーでの話を聞きにいくとしましょうか」とステファニーは提案した。如月は「さんせーい!」と言った。

「…帰って」とソフィは言った。「あはは、そう言わずに」とクリス。「たまには気分転換しましょうよ。リラックスできる茶葉とお菓子持ってきたの」とステファニーは言った。「はぁ…少しだけだからね」と渋々快諾するソフィ。「相変わらず妙な機械と部品まみれの部屋でござるな。思春期のおなごの部屋とは思えなーーいたたたっ!?」と痛がる如月にソフィは「それ以上私の部屋に文句を言うならつまみだすわよ、忍者娘」と怒った。「まあまあ、二人とも…」となだめるクリス。「お待たせ、みんなお茶とお菓子が用意できたわよ」とステファニー。「わーい。お菓子お菓子!」と嬉しがる如月。「ソフィちゃんもどうぞ」とお茶とお菓子を勧めるステファニー。「…どうも。で、なにが聞きたいんだって?」と来た理由を聞くソフィ。「秋にソフィと先輩がドックショーに潜入したことがあったでしょう?プリンスセスを見送るときにその話題が出たから、ソフィに話を聞きたくなって」と説明するステファニー。「別に面白い話でもないわよ」とソフィ。「いいのいいの。面白いかどうかは私たちが決めるんだし」とステファニー。「…わかったわよ。確かあれはーー」とソフィは当時を思い出しながら話し始めた。